AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gをレビューします!
新しいZマウントの方が良いレンズがあるんじゃないの?
このレンズの面白さ・良さをお伝えします。
私はこのレンズが大好きなので、少しでもこの気持ちを共有したいです。
②使ってみた感想(良・悪)
③F値のよる描写の変化のサンプル写真
④作例
⑤今から買う価値があるのか
(参考出典:ニコン公式HP)
いきなり結論!
かなり悩みました・・・
このレンズを購入することにかなり悩みました。
価格.comや、レビューサイトを見てみると
描写が甘い
とレビュー される方が少なくなかったからです。
実際に使ってみると、確かに少しピントが合っていないような描写でした。
ですが、使い込んでいく内に、これがこのレンズの面白さであり、このレンズでしか表現できない描写なんだと気がつきました。
難しいけど楽しい!
このレンズは不思議なレンズです。
F値2.2あたりでは、カリカリした描写
になります。
この使い分けが楽しく、被写体をどう撮るか、構図やシャッタースピードを考えると同時に
どのような描写にしようかと新たなステップで悩ませてくれるレンズです。
私が他で使用しているレンズでは、こんな悩みはありませんでした。
最近のレンズは解像度やMTF曲線などの客観的なデータが優先し指標にされている気がしています。
ですが、この「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」は数値データだけでは語れないレンズの味があり、
使いこなすほど「良さ・楽しさ」がじわじわ体感できるレンズだと感じています。
私はまだまだ使いこなせていませんが、
このレンズとの関わりの入り口に立てたことを嬉しく思っています!
ここからは、より詳しくレビューしていきます!
↑の写真はF値1.4で撮影したものです。
ピントが甘いように見えませんか?
これがこのレンズの特徴であり、他のレンズでは撮れない「癖玉」と呼ばれる理由です。
②立体感
ニコンは立体感を意識したレンズ開発を行いました。
「三次元的ハイファイ」という言葉で説明され、その第1本目がこのレンズになります。
F1.4という被写界深度の狭さも相まって、背景から被写体を浮かび上がらせることができます。
③背景のボケの綺麗さ
このレンズの特徴として、背景ボケの綺麗さも挙げられます。
ピント面からなだらかに溶けていくような描写で、ボケがうるさいということもなく自然なボケを表現できます。
使ってみた感想
①F値の使いわけが楽しい
上記でも書いた通り、
F値1.4ではフワフワした描写になり、女性のポートレートや、花を撮影する際には良い雰囲気が出ます。
F値2.8くらいまで絞れば、より解像度が高くなりカリっとした描写となります。
この使い分けが楽しく、被写体をどう撮るか、構図やシャッタースピードを考えると同時に
写真の雰囲気を設定するためにF値も考える必要があります。
どんな描写にしようかと悩む、新たな工程を追加してくれるレンズです。
こんな悩みは、他のレンズでは体験できません。
F値ごとのサンプル写真
上記までのレビューはベタ褒めな内容でしたが、
もちろん不満点もあります。でも2点だけです!
①パープルフリンジが出やすい
このレンズは太陽の下で撮影するとパープルフリンジが出ます。
でもこれは、現像ソフトLightroomやニコン純正のソフト「NX Studio」で
「軸上色収差」の補正をすれば綺麗になります。
左が修正後、右が修正前です。
②最短焦点距離が長い
最短焦点距離は58cmです。
テーブルフォトなど、もっと近づいて撮りたいと思っても近づけない場面が結構あります。
私が感じるこのレンズのデメリットは上記の2点です。
ただ、この2点は大した問題ではなく、このレンズの面白さの方が勝っています!
今更、このレンズを買う価値があるのか
②今から買っても楽しめます!
私はZ7ⅡとZマウントレンズを数本所有しています。
Zマウントのレンズはどれも素晴らしい描写で、どれも「優等生」なレンズです。
ですが、優等生すぎてある意味「癖が少なすぎる」と感じる場面もあります。
Zマウントレンズを使用した後、「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」を使用すると
「やっぱこのレンズ面白れぇ〜」って感じます。
まだこのレンズを超える「癖の強いレンズ」はZマウントにはありませんので、
おそらく、Zマウントからは発売されないくらい癖の強いレンズです。
発売から7年経過しているこのレンズを、今更買っても十分楽しめます!
作例
少しだけ作例を載せておきます。
D850・Z7Ⅱ・Z50の3台のカメラを使用しています。
動画でも使用しています
動画作成も少しずつ挑戦しています。
このレンズで撮った作例をYouTubeにアップしていますので、良かったら見てみてくださいね。
時間は1分半くらいです。
この動画は、ニコンZ50で撮影しています。
Youtube
噛みまくりで、滑舌悪すぎて恥ずかしいですが、
よろしければ見てください。
よろしくお願いします。
【動画の目次】
ニコンZマウント時代にあえて、今からでも楽しめるFマウントレンズをレビューしてみました。
【動画で使用した機材】
Fマウント F1.4シリーズ
私はこの「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」を含めF1.4シリーズの3本のレンズを使い続けています。
残りの2本は兄弟のような位置づけだと思っています。
28mm 58mm 105mmとバランスの取れた焦点距離で、この3本あれば色んな場面に対応できます。
それぞれぶっ飛んだ性能をしています。
レビュー記事を書いていますので良かったら読んでみてくださいね。
レビュー記事:AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED レビュー
レビュー記事:AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E EDレビュー
最後に
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gのレビューを行いました。
まだまだ使いこなせていないですが、もっと使いこなしたいと思わせてくれるレンズです。
Zマウントユーザーの方でも、
「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」に興味があれば、
是非使ってみて欲しいです!
本当に楽めます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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