ニコンZ9ファーストインプレッション【作例・レビュー・作例・Z8を待つ?】

ニコン初のフラッグシップモデルのミラーレス「ニコンZ9」を買うことができました。
まだ使って数日でですが、ファーストインプレッションを皆さんと共有します。
①Z9を使ったファーストインプレッション
②Z9で撮影した作例
③Z8を待つ?悩んでいる人へのアドバイス

(参考出典:ニコン公式HP

↓目次↓から気になる部分へ飛んでください。

発売情報

2021年12月24日に発売されました。

価格は実売63万円です。

予約殺到しているようで、今から予約しても10月になってしまうお店もあるようです。

私はなんとか2021年内に買うことができました!本当よかったです。

Sony α1は80万円
CANON R3 は70万円前後
なので、このフルスペックで63万円はバーゲンプライスと言われています。
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ファーストインプレッション

買ってまだ数日ですが使った感想をざっとまとめます。

ファーストインプレッション

・AFが今までのZシリーズとは別物に近いレベルで向上している

・ニコンD850に似た感触(物理操作ボタンが豊富)

・今までのZよりも塊感のあるカメラ(詰まってる感)

・縦グリップが握りやすい(ボタンの配置も良い)
・1340gの重さは感じない(Zレンズも軽量化されているため結果の重量は変わらないため)

良かった点

・連写のバッファが全然減らない(メモリーカードの性能に依存する)
・上面モニターが見やすく、情報量も増えた
・EVFはZ7系よりもみやすい(表示を小さくできるので画面の端まで認識しやすい)
・EVF内は常にリアルタイム映像が流れている
・EVF 見やすさ優先モードで目が疲れにくい
・写真と撮った瞬間だけ画面周囲に枠線が表示される(撮ったことが明確に認識できる)
・シャッター音は完全に無音。電子的にシャッター音を発生させることができる
・AF性能はZ7Ⅱよりも格段に上がっている
・撮影メニューを4種類まで保存できて、iメニューで切り替えが瞬時にできる
・メニューが新しくなっていて細かく設定できる項目が増えている
・背面モニターは縦位置でも使用できて使いやすかった(2段階で開くので少し慣れるまでに時間がかかりそう)

ちょっとイマイチと感じた所

・まだちょっと不安定な所がある(ファームアップ待ち)

撮影していてワンテンポ止まる時がたまに発生

・高感度ノイズが少し目立つ(ISO1000が許容限界?)

まだ数日しか使っていませんが、確実にいいカメラです。
ファームアップでいくつかの機能追加・向上することが既に発表されていますので、更に進化するようです。

Z9のすごいポイント!

①19種類の被写体検出AF!

Z9では、大きくは以下の4グループ、19種類の被写体を検出しAFを合わせてくれます。

(顔、瞳、頭部、胴体)

犬、猫、鳥(それぞれ頭部、瞳、全身)

車、バイク、自転車、列車

飛行機(全体・先頭部・コックピット)

フェンス越しの猫でも瞳AFがちゃんと効いていました。

 

今までは、人の顔、瞳、犬、猫だけでしたが、車などの乗り物系に認識が追加されました。

②常に表示!Real-Live Viewfinder

一眼レフ機だとシャッターを切った瞬間、ファインダー内は真っ暗になります。

一部のミラーレスカメラでは、ブラックアウトフリーという真っ暗にならない状態で撮影することができますが、

ワンテンポ遅れた画像が表示されているだけでした。

Z9では、実際の被写体の動きをほぼリアルタイムで常にそのまま表示できます。

スポーツ写真など、1秒以下の時間で変化する場面ではかなり重要になってきます。

Z9は今までの一眼レフカメラ以上、ミラーレス機以上のファインダーになっています。

ファインダーの性能も向上しているようで、明るい、暗い場面でも識別しやすいようになっています。

③メカシャッター無し!完全な電子シャッター

Z9にはメカシャッターはありません。

全て電子制御で写真を撮ることになります。

メカシャッターではないので、摩耗する部分がなくなり、ある意味無限の耐久性を手に入れました。

今までの電子シャッターでは、ローリングシャッター現象という

動きモノの撮影時に、歪んで写る現象が問題でした。

Z9ではその歪みを極限まで抑制しメカシャッターのない初のプロ用ミラーレスカメラになっています。

この写真は流し撮りに失敗した写真ですが、車の形は変形しておらず、ローリングシャッター現象が極めて少ないことがわかります。

④4軸チルト式モニター

 

Z9では、背面モニターが縦にも横にも開くことができます。

縦撮する際はかなり使い勝手がよくなります。

背面モニターも高精細なので、ファインダーを見ない撮影スタイルが当たり前になりそうです。

⑤操作系がレフ機に近づいて使いやすい

Z9では、カメラの左肩部分に、四つ葉のダイヤルがあります。

これはD6やD850などのニコン一眼レフ機とよく似ている物理ダイヤルで、主に撮影モード、レリーズモードを変更できます。

A・S・M・Pの表示は、カメラ上面もモニターに表示されます。

私はD850を長く使ってきたので、このダイヤルの方が慣れていて使いやすいです。

⑥8K30P動画(世界最長の録画)

ソニーもキャノンも最新のミラーレスカメラには「8K動画」を撮影する機能が搭載されていますが録画時間は30分の制限があります。

ニコンZ9では「125分」もカメラ内部で録画することができます。

発売後のアップデートも予定されており、動画機能がどんどん拡張されていきます。

8K UHD/60p(12bit)のRAW動画の内部記録
■ 動画Mモードでの低速シャッタースピード設定
■ 動画MモードでのISO感度1/6EV設定
■ 動画情報一覧表示
■ ウェーブフォームモニター表示
■ 動画撮影中の赤枠表示
■ 動画撮影中の拡大表示倍率の切り換え

Z9は動画機としても群を抜いた性能が搭載されます。8KRAWを内部録画できるのはかなりすごいです。

Z9の部分写真

ちょっと無理したけど本当に買ってよかったZ9

まだ買って数日ですが、Z9を買って本当によかったと思っています。

Z9のフルスペックの機能とニコンのZレンズを満喫できるのであれば、と思い正直少し無理をして買いました。

最近は自分が撮りたいものを撮る趣味としてだけではなく、身近な人から写真の依頼を受けることも増えてきました。

自分レベルの写真でも本当に喜んでくれて、自分の趣味で他人が喜んでくれるなんて素敵な趣味だなと思っています。

また、Z9のような少し大きい重たいカメラを振り回せるのも30代の今だけかなと思って買いました。

プロのカメラマンさんがいかにすごいかも体験でき、自分の実力の無さも実感できると思うので、

このZ9を通じてより写真とカメラの技術を向上させていきたいと思っています。

 

Z7Ⅱを手放す?Z8くるかも

Z7Ⅱの立場

私はZ7Ⅱも使用していますが、これから先Z7Ⅱを優先して使う場面は少なくなってしまいそうです。

Z7Ⅱを優先するポイントは、荷物を軽く減らしたいときしかないのかなと思ってます。

  Z7Ⅱ Z9
×× 約134×

100.5×

69.5mm

約149×

149.5×

90.5mm

質量

バッテリーメモリーカード含

約705g 1340g

重さは635gも差があり、縦幅は約1.5倍くらいあります。

遠方に行く際は、荷物の制限がかかる時にはZ7Ⅱを選ばざるを得ないかもしれません。

ただ、機能面では完全にZ9に軍配があがるので、できればZ9を持っていきたいです。

Z8(Z9のコンパクト版)

今後、もしZ9のコンパクト版=Z8 が出たとしたら、ますます7Ⅱの立ち位置が怪しくなります。

Z9の唯一のデメリットである大きさを克服したモデルが出たら私はZ7Ⅱから買い替えてしまうかもしれません。

ただ、縦グリップがあると撮影が楽だし安定するので、結局Z7Ⅱのような追加バッテリーパックを装着し大きくなってしまいそうですが・・・。

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Zレンズの本領発揮

私がニコンのカメラを使う理由のひとつに、

レンズの良さが挙げられます。

Fマウントレンズの大三元や単焦点レンズも使用してきましたが、

逆光耐性、フレア、ゴーストが出にくく使っていてストレスがありません。

Zマウントになって軽くなっただけではなく、さらにその描写力も向上しています。

単に解像度が高いわけではなく、透明感のあるスッキリと誤魔化さない描写になっています。

ただニコン機の唯一の弱点は、動きものに少し弱いことでしたがZ9によってそれも克服しました。

ニコンのレンズの描写力と、それを完全発揮できるZ9が揃ったことで、

ニコンのミラーレスがやっとスタートした感があります。

 いよいよZレンズが本領発揮です!

ミラーレスカメラが完全にレフ機を上回る日も近いです。

Z9で撮影した作例

まだ数日ですが、試し撮りしてきましたので写真を載せておきます。

Zの大三元、テレコン、50mmF1.2のレンズです。

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Z9と一緒に買った方が良いアクセサリー

別記事でZ9と一緒に買うべきものをまとめています。

ニコンZ9のアクセサリー【一緒に買うべきもの・おすすめの周辺機材・Nikon】

Zレンズのレビュー

別記事でZ大三元レンズのレビュー をしていますので、興味のある方は読んでみてください。

①NIKKOR Z14-24mm f/2.8 S

広角側の14-24mm Fマウント版は13年前に発売され今回のZマウント版では大幅なアップデートとなりました。

Zマウント版では出目金レンズではなくなり、フィルターが付けらるようになり重さも320gも軽くなりました。

さらに光学性能、逆光耐性も上っており、完全にFマウントの上位互換のレンズとなっています。

レビュー作例:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】

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NIKKOR Z24-70mm f/2.8 S

標準側の24-70mm Fマウント版は5年前の2015年に発売されたレンズです。

このレンズはZマウントになり描写力は上がっているようですが、MTF曲線だけみるとFマウントと大きな差はなさそうです。

でも805gと軽くなり標準ズーム領域をこれ一本でカバーできるのでかなり良いレンズだと感じています。

レビュー作例:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】

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③NIKKOR Z70-200mm f/2.8 VR S

望遠側の70-200mm Fマウント版は4年前の2016年に発売された比較的新しいレンズです。その描写力もAFの精度、スピードもまだまだ第一線です。

Zカメラ自体がまだ少し、動体に弱い部分があるため、スポーツ系の写真を撮られる方は、Fマウントのままで良いと思います。

Fマウントレンズは、FカメラでもZカメラでも使うことができるので、便利ですね。

レビュー作例:NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較

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・テレコン Z TELECONVERTER TC-1.4x Z TELECONVERTER TC-2.0x

レビュー作例:ニコンZマウント テレコンバーターレビュー作例【2.0倍・1.4倍】

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Zカメラのレンズ構成について

ニコンからZレンズが14本発売済で残り7本の発売が予定されています。

レンズの種類も増えてきましたので別記事でレンズ構成について考察しました。

良かったら参考に読んでみてください。

ニコンZ 6II・Z 7IIのレンズ構成を考える。【Z・Fマウントおすすめレンズ】


最後に

関連記事でニコンのカメラやレンズのレビューをしています。良かったら見ていってください。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

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