今回はニコンZマウント用レンズ NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの考察レビューを行います。この記事では、
①NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの特徴・要点まとめ
を要点をまとめて説明しています。
↓目次↓から気になる部分へ飛んでください。
特徴・要点
①軽い・小さい
200mmという焦点距離で撮影できるレンズは重くて大きいという欠点がありますが、このレンズは570gしかなくZマウントレンズの中では軽い部類になります。ズームしたときにはビヨーンと伸びますが、持ち運ぶ際には約12センチ位にまで小さくコンパクトになります。
Zマウント ズームレンズ | 焦点距離 | 重さ | |
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 | 24~50mm | 195g | |
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S | 14~30mm | 485g | |
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | 24~70mm | 500g | |
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR | 24~200mm | 570g | |
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S | 14~24mm | 650g | |
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S | 24~70mm | 805g | |
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S | 70~200mm | 1360g |
参考:ニコン公式HP
②8.3倍の便利ズーム
24mmから200mmまでの焦点距離を1本でカバーできる8.3倍ズームなので旅レンズとして活躍します。
以下の写真は同じ位置から撮影したものですが、ここまで大幅に画角を変更することができます。


③描写力が高い
30万円する大三元レンズ「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」と撮り比べをしました。
左:NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
右:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
明るい場所だったこともあり、正直、差がわかりません。
F値の差とAFスピードの差がかなりありますが、
静止画を撮るだけであればこの「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」で十分な気がしています・・・。
④手ぶれ補正内蔵
このレンズには手ぶれ補正機構が内蔵されています。
Z5・Z6・Z7のフルサイズカメラにはボディ内手ブレ補正が入っているのであまり関係ありませんが、APS-C用のZ50にはボディ内手ぶれ補正がないのでZ50を使っている方にもオススメできるレンズだと思います。
メリット
①ニコンZの中では200mmという焦点距離は貴重
Zマウントのフルサイズ用レンズの中では、200mmという焦点距離は、現時点で2本しか発売されておらず、もう1本は大三元レンズの30万円くらいする「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」しかありません。しかしこのレンズは重たく高いので、機動性を重視する方は「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」の方が使っていて楽しいレンズとなると思います。
②キャノン・ソニーとの比較
キャノンとソニーからもフルサイズミラーレス用レンズとして、同クラスのズームレンズが発売されています。キャノンもソニーも焦点距離が少し長く240mmまで撮影できますがその分大きく重くなっています。
約200gくらいの差があるので、旅レンズとして割り切るならニコンの「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」の方が軽くて小さいので良さそうですね。
焦点距離 | F値 | 重さ | |
Nikon
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR |
24-200mm | F4-6.3 | 570g |
Canon
RF24-240mm F4-6.3 IS USM |
24-240mm | F4-6.3 | 750g |
SONY
FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS SEL24240 |
24-240 | F3.5-6.3 | 780g |
デメリット
このレンズの大きなデメリットはあまりありません。
ですがズームレンズの共通のデメリットとして以下のようなことがあります。この点を許容できるなら購入しても満足度は高いとおもいます。
①F値が暗い
ズームするとF値がどんどん暗くなります。
F4.0で使用できるのは広角側の24mmだけであり、少しでもズームするとどんどんF値が上がっていき60mm以降ではF6.3になります。手ぶれ補正が入っているので、過度にISOをあげる必要はないですが、F6.3は少し暗いといえます。キャノンソニーもF6.3まで上がっているので、これは便利ズームの宿命だと思って割り切るしかないです。
焦点距離 | F値 | 最短撮影距離 |
24mm | F4.0 | 0.5m |
35 | F5 | 0.54m |
50 | F6 | 0.55m |
60 | F6.0 | 0.6m |
105 | F6.3 | 0.65m |
135 | F6.3 | 0.68m |
200mm | F6.3 | 0.7m |
②寄れない
このレンズは広角側の24mmで使用する時には、0.5mまで寄れます。F値と同様に、望遠側にズームするにつれて最短撮影距離もどんどん伸びていきます。
③価格が少し高い
実売価格は11万円くらいです。
ズームレンズなので、その描写と軽さは単焦点には敵いません。
ニコンのZマウント単焦点レンズF1.8シリーズは7〜13万円あたりで売られていますので、自分の好きな焦点距離が分かっているなら単焦点を買ったが描写力も機動性も上回ります。
とはいえ、24-200mmまでカバーできるので1本持っておいてもよいと思います。
Zマウント単焦点レンズ | 焦点距離 | 重さ | 実売価格 | |
NIKKOR Z20mmf/1.8S | 20mm | 505g | 12万円 | |
NIKKOR Z24mm f/1.8S | 24mm | 450g | 12万円 | |
NIKKOR Z35mm f/1.8S | 35mm | 370g | 10万円 | |
NIKKOR Z50mm f/1.8S | 50mm | 415g | 7万円 | |
NIKKOR Z85mm f/1.8S | 85mm | 470g | 10万円 |
この中でも35mmは一番軽くて小さいので、「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」とは別に1本もっておくとより楽しめると思います。
外観レビュー
フォルター系は、67mmです。小さめの径なので持ち運ぶ際にもコンパクトです。
後ろ玉はマウント側に結構近いので、レンズの取り替えの際に注意です。
ロックスイッチがあり、ズームできないように固定できます。
実際はズームリングにはそれなりの抵抗があるので、レンズを下に向けた時に勝手に伸びることはないです。
作例
レンズシステム
このレンズを中心にしたレンズシステムを考えました。
・NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」のレンズでは24mmが最大の広角側になります。
この「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」を追加すれば14-24mmまでの撮れない範囲をカバーすることができます。
広く撮りたい場合はこのレンズがオススメです。このレンズは軽く旅レンズに1本追加することもお勧めできます。作成レビューもありますのでよければ見てください。
(レビュー記事:NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sレビュー作例とNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの考察)
・(未発売)NIKKOR Z 200-600mm f/??? S
200-600mmという望遠に特化したレンズです。まだ詳細が発表されていないですがロードマップには乗っており2022年までには発売されるようです。
このレンズを追加すれば、上記の14-30と合わせて、14-600mmという広範囲を3本でカバーできるようになります。
特定の被写体だかではなく幅広くいろんな写真にチャレンジしたい人にとっては、この3本を持っていれば困ることは無さそうです。
最後に
今回は、ニコンZマウント用レンズ NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの考察レビューを行いました。
便利ズームでありながら手ブレ補正もあり、描写力もFマウントよりも向上しているので1本持っておいても損のないレンズだと思います。
知り合いが買ったので今度貸して貰おうと思っています。実写レビューを追加する予定ですので、また見にきていただければと思います。
関連記事でニコンカメラの考察記事も書いていますので、
参考記事:Z7ⅡZ6Ⅱのレビュー
このブログの「Gallery」のページを随時更新していきますので、良かったら見ていってください。よろしくお願いします。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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