今回はニコンZマウント用レンズ NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの考察レビューを行います。この記事では、
①NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの特徴・要点まとめ
を要点をまとめて説明しています。
↓目次↓から気になる部分へ飛んでください。
基本情報
①発売日・販売価格
このレンズは、2018年9月28日に発売されました。
新品だと12万円、中古品だと7万円くらいで買えます。
セットで販売されたZ6はキャッシュバックキャンペーンでかなり人気だったので、このレンズを持っている方は多いと思います。
その分、売却された方も相対的に多いため中古市場にもかなり流通しており安く買えます。また新品もその影響を受けてたまにAmazonで5万円くらいで買える時があります。
要望が多かったのかZ6Ⅱでもセット販売が開始されました。
メリット
①汎用性が高い24-70mmという焦点距離
一般的に「24-70mm」は標準ズームレンズと言われます。
24mmから70mmまでかなりの画角変更をすることができるので、このレンズを一本持っていれば普段使いには困らないはずです。
このサイズでこの軽さなので機動性が高いです。私の周りでは旅行や登山をする際に使っている方が多い印象です。
②軽くて小さい(サイズ・重量)
このレンズの最大のメリットは、「軽さ小ささ」だと思っています。
24-70mmという標準領域をカバーしたレンズは1本は持っておきたいものです。
24mm前後、50mm前後、70mm前後で画角も似ているレンズが複数あります。
よく似ているレンズをまとめると以下のようになります。(フルサイズ用)
500gの重さは平均的ですが、F値4固定であることを考えると、かなりバランスの良いレンズだと言えます。
このレンズは実際に持ってみると軽く感じます。500gありますがカメラとのバランスが良いのか本当に軽く感じます。
Zマウント ズームレンズ | 焦点距離 | 重さ | |
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 | 24~50mm | 195g | |
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S | 14~30mm | 485g | |
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | 24~70mm | 500g | |
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR | 24~200mm | 570g | |
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S | 14~24mm | 650g | |
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S | 24~70mm | 805g | |
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S | 70~200mm | 1360g |
③寄れる
このレンズは、最短焦点距離が30センチで、かなり被写体に寄ることが出来ます。
ズームレンズは一般的に最短焦点距離が長めになることが多いですが、このレンズは他のニコンの単焦点レンズに比べてもかなり寄れるレンズであることがわかります。
焦点距離 | 最短撮影距離 | |
NIKKOR Z24-70mmf/4 S |
24mm-70mm | 撮像面から0.3m(ズーム全域) |
NIKKOR Z 24mm f/1.8 S | 24mm | 0.25m |
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S | 35mm | 0.25m |
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S | 50mm | 0.4m |
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S | 85mm | 0.8m |
④画質が良い
大三元レンズの「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」と比べても引けを取らない位の描写力です。
レビューサイトでも好評価を得ているのはこの描写力の高さからきています。
デメリット
このレンズの大きなデメリットはあまりありません。あえてあげるのであれば以下のようなことがあります。
①F値が暗い
24mmから70mmまでF4.0通しで使えるので便利です。
ですがF4では暗いと感じる場面がかなりの場面で出てきます。
この価格、小ささ、軽さなので仕方がないかと思いますが、明るいレンズが欲しくなる時が必ずくると思います。
②ポジションが中途半端
Zマウントレンズからは、いわゆる「便利ズーム」が3本出ています。以下
Zマウント ズームレンズ | 焦点距離 | 重量 | 価格 |
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 | 24~50mm | 195g | 4.5万円 |
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | 24~70mm | 500g | 12万円 |
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR | 24~200mm | 570g | 11万円 |
「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」は焦点距離を犠牲に小ささ・軽さに特化しています。
「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」は明るさを犠牲に高倍率ズームに特化しています。
この2本が後発で発売されたことにより、「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」の立ち位置は中途半端になってしましました。
F4通しの便利さは残るものこの他の2本と悩まれる方が多いと思います。
この2本のレビューも書いていますので、よければ読んでみてください。
レビュー:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR 考察レビュー【ニコンZ便利ズームレンズ】
レビュー:NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 考察レビュー【ニコンZ最軽量レンズ】
F2.8の大三元レンズとの比較
標準領域のズームレンズを選ぶ際には、「明るさを諦める」「軽さ小ささを諦める」のどちらかを選択することになります。
F2.8通しの「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」は、このレンズよりも300gも重たくひと回り位大きいです。
明るさがF4→F2.8になりますが、この明るさをだけにために300gと大きさを犠牲しなければならない場面は、あまり多くないと思います。
レンズの明るさが求められるのであれば、F1.8シリーズの単焦点レンズを使った方が確実に良い描写が得られます。
標準領域のズームレンズを選ぶ際には、「明るさを諦める」「軽さ小ささを諦める」のどちらかを選択することになります。
レビュー:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】
外観レビュー
このレンズは使用する際に、一回ズームレンズを回して飛び出させないといけません。
24mmで2センチ飛び出ます。(これがスタートポジション)
70mmで5センチ飛び出ます。
Z6系等のボディとはバランスが良いです。
Z50につけてもよりコンパクトな組み合わせになります。
作例
このレンズを補う他のレンズ
このレンズの弱点は、「明るさ」「広角」「望遠」です。
このレンズ1本でも十分楽しめますが、このレンズに加え他のレンズも追加で何本か買うともっと撮影が楽しくなると思います。
「明るさ」を補うレンズ
・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
ニコンZ 大三元レンズの標準広角レンズ
使いやすい標準域をF2.8の明るさで使用できます。
レビュー作例:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】
・単焦点 F1.8シリーズ
ニコンのZマウントからは「F1.8シリーズ」として20.24.35.50.85mmの5本が発売されています。
寸法 | 重さ | 実売価格 | |
NIKKOR Z24-70mmf/4 S |
約77.5mm
× 88.5mm沈胴時 (最大138.5mm) |
約500g | 12万円 |
NIKKOR Z 20mm f/1.8 S | 約84.5mm
×108.5mm |
約505g | 12.5万円 |
NIKKOR Z 24mm f/1.8 S | 約78mm
×96.5mm |
約450g | 12万円 |
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S | 約73.0mm
×86.0mm |
約370g | 10万円 |
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S | 約76.0mm
×86.5mm |
約415g | 7万円 |
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S | 約75mm
× 99mm |
約470g | 9.5万円 |
「広角」を補うレンズ
ニコンZ 大三元レンズの広角レンズ
10月30日発売で旧型から13年以来の更新です。
広角レンズなのにフォルターも付けられて605gと軽量化されています。
レビュー作例:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】
・NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
ニコンZ 大三元レンズの望遠レンズ
現在、望遠側のF4通しレンズは、ニコンのレンズロードマップにも発売予定されておりません。
なので、望遠レンズを求めるのであれば、このレンズ一択になります。
かなり評判が良いレンズで「レンズ内手ブレ補正」もありスポーツ写真に最適です。
レビュー作例:NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】
・テレコン Z TELECONVERTER TC-1.4x Z TELECONVERTER TC-2.0x
レビュー作例:ニコンZマウント テレコンバーターレビュー作例【2.0倍・1.4倍】
最後に
今回は、ニコンZマウント用レンズ「 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」の考察レビューを行いました。
キットレンズとして発売されているレンズですが、このレンズの軽さ・小ささ・描写力はキットレンズという言葉が勿体ないですね。
関連記事でニコンカメラの考察記事も書いていますので、
参考記事:Z7ⅡZ6Ⅱのレビュー
このブログの「Gallery」のページを随時更新していきますので、良かったら見ていってください。よろしくお願いします。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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