今回は、SIGMAから新たなシリーズとして発表された「Iシリーズ」についてレビューを行います。この記事では、
を要点をまとめて説明しています。
↓目次↓から気になる部分へ飛んでください。
(情報参照元:シグマ公式HP及び、SIGMA公式YouTubeチャンネル)
SIGMAの提案・今後の展開

SIGMAが大切に考えている要素
シグマはミラーレスカメラに求められる大事な要素として3つを提示しています。
①コンパクトサイズ
②高光学性能
③高いビルドクオリティ
今までの「小さなレンズ・軽いレンズ」は、安いがチープな作りであるものが多く、ユーザーの満足度が決して高いものでは無かったと言っています。それはカメラ・レンズメーカーが勝手に印象を作り上げてしまった結果であり、本当は軽くて安いレンズでも満足度が高くなるべきだと考えているようです。
Iシリーズの位置付け
シグマのレンズは3つのシリーズに分類されています。
①Contemporary
最新のテクノロジーを投入、高い光学性能とコンパクトネスの両立で、幅広い撮影シーンに対応するハイパフォーマンス・ライン
②Art
あらゆる設計要素を、最高の光学性能と豊かな表現力に集中して開発。高水準の芸術的表現を叶えるアーティスティック・ライン
③Sports
高度な光学性能と表現力はそのままに、撮影者の意図にダイレクトに応え、高い運動性能を発揮するスポーティ・ライン
今回の「Iシリーズ」はこの3つに並列で並ぶシリーズではなく、
Contemporaryシリーズの中に追加されるサブシリーズになります。
Iシリーズのコンセプト
新しく始まった「Iシリーズ」のコンセプトは次の3つです。
①最高レベルの光学性能
②妥協のないビルドクオリティ
③新しいユーザー体験
①最高レベルの光学性能
3本発売されるレンズのMTF曲線が公開されています。
Artシリーズほどではないものの、軽量化・コンパクト化したことによる、画質への妥協は無しに設計されているようです。
②妥協のないビルドクオリティ
コンパクトなレンズながら、持ったときにしっくりくる重さ・品質を確保されているようで、例えば絞りリングのメモリが可動部分と固定部分がぴったり合うように製造されています。
かなり厳密な製造を求められるようですが、こういったプロダクトの細かな品質もユーザーの満足度に繋がるということで妥協をしていないようです。
③新しいユーザー体験
AFとMFを切り替えるスイッチを物理ボタンで、円弧状に配置されており、ファインダーを覗きながら切り替えができるように設定されたようです。
レンズキャップに関しても、金属性のキャップとなり、マグネットで取り付けられるようで、着脱が用意になりました。また、キャップを無くさないようにキーホルダーもあるようで、なかなかカッコいいデザインです。
レンズラインナップ
新シリーズの開始に伴い。新たに3本のレンズが発売されます。
共通して、Lマウントとソニー Eマウントの2種類で発売されます。
24mm F3.5 DG DN
発売日:2021年1月22日(金)
希望小売価格(税別): 67,000円
風景や遠景での撮影での解像度に優れ、近接撮影も可能な便利なレンズです。
10.8センチまで被写体に寄れます。中心部の解像度は高いみたいですが、周辺部が少し甘くなるようです。ボケにもこだわって設計されているようで、広角レンズなのにボケも楽しめる面白いレンズだと思います。
35mm F2 DG DN
発売日:2020年12月18日(金)
希望小売価格(税別): 78,000円
F2を生かして、星景写真も撮ることができるレンズです。
コントラスト、解像度を高め、ソフトで補正できない軸状色収差などできるだけ小さく設計されているそうです。35mmという画角は日常使いにも便利な汎用性の高いレンズです。
65mm F2 DG DN
発売日:2020年12月18日(金)
希望小売価格(税別): 89,000円
65mmという少し望遠側のレンズです。
プロのカメラマンからの要望が多い画角だそうです。標準レンズよりも少し望遠側になりますが、主題となる被写体を切り取り作品にしやすい画角だと思います。
発売済
希望小売価格(税別):75,000円
今回は3本の新しいレンズが発売され、既に発売されている「45mm F2.8 DG DN」もこの「Iシリーズ」に合流するようです。
シグマ自らが発売しているミラーレスカメラ「SIGMA fp」のセットレンズとして発売されており、
「45mm F2.8 DG DN」を数回触ったことがありますが、塊感もあり、絞りリングを回した時のカチカチ感がとても心地のよいものでした。
比較表
24mm F3.5 DG DN | 35mm F2 DG DN | 45mm F2.8 DG DN | 65mm F2 DG DN | ||
レンズ構成枚数 | 8群10枚 | 9群10枚 | 7群8枚 | 9群12枚 | |
画角(35mm判) | 84.1° | 63.4° | 51.3° | 36.8° | |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) | 9枚(円形絞り) | 7枚 (円形絞り) | 9枚(円形絞り) | |
最小絞り | F22 | F22 | F22 | F22 | |
最短撮影距離 | 10.8cm | 27cm | 24cm | 55cm | |
最大撮影倍率 | 1:2 | 1:5.7 | 1:4 | 1:6.8 | |
フィルターサイズ | φ55mm | φ58mm | φ55mm | φ62mm | |
最大径 × 長さ
マウント別 |
L | φ64mm
× 48.8mm |
φ70mm
× 65.4mm |
φ64.0mm × 46.2mm | φ72mm
× 74.7mm |
E | φ64mm
× 50.8mm |
φ70mm
× 67.4mm |
φ64.0mm
x48.2mm |
φ72mm
× 76.7mm |
|
質量 | L | 225g | 325g | 215g | 405g |
E | 230g | 325g | 227g | 405g | |
希望小売価格 | 67,000円 | 78,000円 | 75,000円 | 89,000円 | |
付属品 | マグネット式メタルキャップ、フード付 | マグネット式メタルキャップ、フード付 | レンズフード付 | マグネット式メタルキャップ、フード付 |
おすすめのカメラ
今回新しく発売される3本はどれも軽くコンパクトなサイズです。
それを活かすのであれば、カメラ本体もコンパクトな方が使っていて楽しいですし、快適だと思います。
おすすめのカメラ①「SIGMA fp」
SIGMAのカメラにSIGMAのレンズだと外観デザインもとてもマッチしていますね。
若いおしゃれな人が肩から掛けているところをよく見かけます。
重さは422g (SDカード, バッテリー込)
おすすめのカメラ②「Sony α7C」
Sonyからカメラ上面の電子ダインダーをなくしたコンパクトカメラが発売されました。
センサーはフルサイズのまま、サイズを小さくしているので、SIGMA「Iシリーズ」のコンセプトに合っていると思います。ソニーEマウントなのでアダプター無しで装着できます。
重さは約509g(SDカード, バッテリー込)
総評
どのレンズも9万円以下で買えるレンズですが、その光学性能や、プロダクトとしての品質がとてもよく、SIGMAというレンズ会社の本気度、モノづくりに対する姿勢が見えるレンズになっていてとても好印象ですね。
コンパクトで高品質、なのにリーズナブルな価格なので、是非、使ってみたいです。
人気のレンズシリーズになりそうですね。
最後に
今回はSIGMAから新しく発表された「Iシリーズ」の考察レビューでした。
今まで、ニコンのカメラレンズを中心にレビューしてきましたが、
SIGMAのYouTubeをみて、とても興味が沸きレビューしてみました。
新たに発表された3本のレンズについてもレビューするつもりです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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