レトロデザインですが、中身は最新のミラーレス機です。
特徴・要点・ニコンZ50との比較も行いましたので皆さんと共有します!
ニコンプラザで実機を触ってきました!
②Z50との差・スペックの要点
③2本のキットレンズについて
Zfcの発売日
2021年7月下旬発売予定
予約は7月1日10時より開始
価格は
15万円(ボディ+DX16-50mm)
16万円(ボディ+28mm)
位になるようです。
Z50はボティだけで11万円くらいなので、新発売の機種であることを考えると高くはない値段設定です。
世の中、カメラ部品の調達に時間がかかっているようで、予約しないと当分買えないかもしれません。
Zfcとはどんなカメラ?
①35年前のカメラデザインだけど中身は最新!
外観デザインを35年前のフイルムカメラ「Nikon FM2」のデザインを意識したレトロスタイルなカメラになっています。
中身はZ50同様のニコンのミラーレス機になっています。
②外観デザインをカスタマイズできる!
「Zfc」の外装は、黒色の人工皮革で覆われています。
この皮の部分を6色に張り替えすることができます。
キャンペーン中は無料になります。(終了後は4950円)
最近のカメラは、黒かシルバーがメインで無骨な印象です。7色から選べるミラーレス機は他にはありません。
③Z初のバリアングルモニター
モニターを反転することができる「バリアングルモニター」になっているので、自撮りも簡単に行えます。
ニコンZシリーズでは初めてのバリアングルモニターで使い勝手が向上しています。
④Zfc用にデザインされた2つのレンズ
本体の【Zfc】とセットで2本のレンズが発売されます。
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 V(シルバーバージョン)
・NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)
【Zfc】のレトロなデザインに合うように特別に設計されたレンズになっています。
Z50との違い
②内蔵フラッシュの有無 →【Zfc】には無い!
③グリップの有無内蔵フラッシュの有無 →【Zfc】には無い!
④スペシャルエフェクト機能の有無 →【Zfc】には無い!
①バリアングルモニターの有無
→【Zfc】のほうが使いやすい!


Z50では、モニターがカメラの真下にくるような形状でした。正直、使いにくくて全く使いませんでした。
Zfcは、バリアングルで自撮り時、三脚固定しながらも見やすく使いやすさが向上しています。
②内蔵フラッシュの有無
→【Zfc】には無い!
暗い場所では、フラッシュがあると役に立ちますが、Zfcではなくなってしまいました。
③グリップの有無
→【Zfc】には無い!(別売で追加できる)
Z50はグリップはありましたが、Zfcではフラットなデザインに変更されています。
グリップがあるとかなり持ちやすくなります。
Zfcには、追加でグリップを追加できるオプションがあります。
18,700円もしますが、またデザインが変わってこちらもいいですね。
【Z fc用エクステンショングリップ Z fc-GR1】
④スペシャルエフェクト機能の有無
→【Zfc】には無い!
Z50には、10種類のスペシャルエフェクトモード(ナイトビジョン、極彩色、ポップ、フォトイラスト、トイカメラ風、ミニチュア効果、セレクトカラー、シルエット、ハイキー、ローキー)
の機能が付いていました。
例えば、【セレクトカラー】を使用すれば、写真の中で特定の色だけを抽出して撮影することができます。
【Zfc】ではなくなってしまっています。私はこの機能が結構好きだったの残念です。
他のZカメラとのの違い
①基本スペックはZ50と大差はない
光を受けるセンサーも画像処理エンジンも同じなので、
出力される写真データは「Z50」と同じになります。
カメラスペックの差というよりかは、持った時のホールド感とか、持っていることの満足感の差になります。
要点だけまとめると以下のようになります。
Zfc | Z50 | Z5 | |
実売価格
目安 |
13万円(ボディのみ)
15万円(ボディ+DX16-50mm) 16万円(ボディ+28mm) |
11万円 | 15万円 |
有効画素数 | 2088万 | 2088万 | 2432万 |
撮像素子 | APSC | APSC | フルサイズ |
画層センサー | 表面照射型 | 表面照射型 | 表面照射型 |
総画素数 | 2151万 | 2151万 | 2493万 |
ボディ手ブレ補正 | – | – | 軸補正 |
記録媒体 | SDXC
(UHS–I) |
SDXC
(UHS–I) |
SDXC
(UHS–II) |
ダブルスロット | – | – | 順次記録
バックアップ記録 |
ファインダー
ドット |
0.39型
約236万 |
0.39型
約236万 |
0.5型
約369万 |
最速シャッター
スピード |
1/4000 | 1/4000 | 1/8000 |
フォーカス
ポイント |
209点 | 209点 | 273点 |
記録画素数
フレームレート |
・4K UHD:30p
・1920×1080
|
・4K UHD:30p
・1920×1080
|
・4K:30p
・1920×1080 |
その他の機能 | |||
モニター | 約104万 | 約104万 | 約104万 |
電池容量 | 約310コマ | 約280コマ | 約390コマ |
寸法
幅×高×奥 |
約134.5×
93.5× 43.5mm |
約126.5×
93.5× 60mm |
約134×
100.5× 69.5mm |
質量 | 約445g | 約450g | 約675g |
バッテリーも同じものですが、撮影枚数が多くなっています。
2つは欲しいので、売っているのを見つけた時は買っておきましょう。
②センサーの違い
ニコンのミラーレスカメラは大きく分けて2種類あります。
Zfc・Z50は「APS-Cセンサー」
になっています。
③ソフト面では出し惜しみなし!
Zfcは、上位機種Z7・Z6と同じソフトウェアが搭載されています。
・瞳オートフォーカス機能搭載
Z7・Z6と共通している仕様が多く、上記機種と変わらない機能をを持っています。
出し惜しみの無いカメラになっていて、好感が持てます。
③上位機種と同じマウント(カメラとレンズの接続部)
Zfcは上位機種のフルサイズ機Z 7・ Z 6と同じ【Zマウント】が採用されています。
従来のFマウントよりも大口径にすることで、Zマウントレンズは描写力が高く・コンパクトな形状に設計されています。
(センサーサイズAPS-C・フルサイズの制限はあります。)
2本のキットレンズについて
① NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
キットレンズの1本目は既に発売されているレンズの色違いです。
私はもう1年以上使用していますが、小さいのによく写るのでとても気に入っています。
重さ135g、厚み3センチしかなく、持ち運びにも苦になりません。
広角16mmから中望遠50mm(フルサイズ換算で24-75mm)の標準ズーム領域をカバーしています。
最短撮影距離は20センチなので、料理などテーブルフォトでも十分近寄って撮影できます。
また、この小さなレンズの中に、4.5段分のの手ブレ補正機構が入っています。
手ブレ補正があると、過度にISO(感度)を高くする必要がなくなるので、鮮明な写真を撮ることができます。
②NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)
キットレンズの2本目は、Zfcと同時の新発売のレンズです。
ZfcはAPS-Cセンサーなので、焦点距離42mm相当(35mm判換算)になります。
レンズの明るさを示すF値は2.8で明るい部類に入ります。
明るいと、背景がボケやすく印象的な写真を撮ることができます。
また、重さは160gしかないのでキットレンズ①と同様、カバンに入れても邪魔にならないコンパクト設計になっています。
表現の幅を広げるためにも追加でレンズ購入することをオススメします。
購入の際の注意点などを別記事でまとめました。
Zfcの実機を触った感想
①ずっしり身が詰まっている感じ!
初めて持った感触は、詰まってる感がありました。
Z50を使っている重さとほぼ同じはずなのですが、グリップが無い分、塊感のような印象でした。
あと、Zマウントやっぱり大きい!
②シャッター音がZ50と違う?!
シャッター音がZ50と同じと思いますが、なんとなくZfcの方が響いている感じがしました。
内部の構造の違いが少し出ているのかもしれません。
③質感がいい!
シルバーの塗装ニコンのサイトで見るよりもつやつやしていました。
「Nikon」「Zfc」のロゴマーク部分は掘り込まれていて安っぽさは無かったです。
ダイヤルはアルミ削り出しで、作られているのでプラスチックには出せない感触がしっかりとありました。
バリアングルモニターの背面は、ボディと同じ黒の塗装で本当に昔のフィルムカメラのようなザラザラとした仕上げでした。
④少し持ちにくい!
Zfcはグリップがなくフラットなボディなので、単体で持つと少し持ちにくいなと感じました。
首からストラップでぶら下げて使うといいかもしれません。
⑤操作感はZ50とは別物!
カメラ上面の操作系が、メカ感があって、ダイヤルのクリクリ回す感触も反動があってよかったです。
Z50とは異なり、アルミ削り出しのダイヤルを回して操作する過程が楽しく感じました。
⑥バリアングルはめっちゃ便利!
Zシリーズ初のバリアングルモニターは使いやすかったです。
縦撮り、自撮りの際には確実にZ50よりも使いやすいだろうなって感じました。
また、モニターを隠した状態にできるので、撮った写真は、家に帰ってから見返す、といったような昔ながらのカメラの使い方ができるなって思いました。
Zfcはどんな人におすすめか
①カメラを持つことにも喜びを感じたい人
「Zfc」はレトロな外観のデザインが最大の特徴です。
他のZシリーズカメラにはないデザインで、持ち歩くことが楽しくなるカメラだと思います。
若い人をターゲットにしているようですが、昭和世代の方も懐かしく感じるデザインなので、
「Zfc」をみて、良いと感じた人には単純におすすめできるカメラです。
①スマホカメラより良く撮りたいと思っている人
この「Zfc」は、撮りたい物に合わせてレンズを交換することができ、確実にスマホよりも良い画質の写真を撮ることができます。
「画質に妥協しないコンパクトなカメラ」が欲しいと思っている方にはぴったりだと思います。
③ニコンZマウントレンズを使ってみたいと思っている人
私がニコンを使い続けている理由の一つに「ニコンのレンズは高品質」であることが挙げられます。
特に「Zマウントレンズ」は本当に高画質なすっきりとした写真を撮ることが出来ます。
「Zマウントレンズ」の凄さを一度、このZfcと共に体感して貰いたいです。
Zfcに追加するおすすめレンズ
結局、Z50とどっちがいいか
Z50のレビューも書いていますので参考に読んでみてください。
ニコンZ50レビュー!【作例・他のZシリーズとの比較・おすすめレンズ】

上位機種と悩んでいる方へ
この記事を読んでくれた方の中には、他のミラーレス機のZシリーズとどちらを買うか悩まれている方も多いと思います。
別記事でレビューをしていますので、参考に読んでいただければと思います。
Z50の作例
私がZ50で撮影した写真・動画・タイムラプスの作例を載せておきます。参考にみてください。
①静止画
②タイムラプス
③動画
最後に
Zfcの考察レビューを行いました。
外観デザインはレトロなのに、中身は最新というずるい組み合わせで
おもしろいカメラだとと感じています。
今後のレンズの展開も気になります。
また何か情報があれば随時更新していきます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。