NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sレビュー作例とNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの考察 

①NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sの特徴と作例
②NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sとの違い
②AF-S NIKKOR14-24mm f/2.8G EDとの違い

NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sの特徴

フィルターが付けられる14mm画角

①フィルターが付けられる14mmはこのレンズだけ

ニコンの広角レンズの比較写真

14mmという広角画角でレンズ前面にフィルターを付けられるレンズはこのレンズだけです。

(キャノン、ソニーからも発売されていますが、キャノンは16mmと少し狭くしてフィルター対応、ソニーは出目金レンズで12mmですがフィルターが装着できません。)

ニコンはその中間でいいとこ取りしているスペックになります。

このNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sのフィルター径は82mmなので一般的に買えるNDフィルターやPLフィルターも付けることができます。

フィルターが装着できると、空を撮る際にNDフィルターで雲を流したり、PLフィルターで光の拡散を抑えたりいろんな表現に挑戦することができます。ただ、2枚重ねをすると写真の四隅が欠けてしまいますので注意が必要です。

②コンパクトで軽い

ニコンの広角レンズの比較写真

ニコンから14mmまで撮影できる広角レンズは3本発売されています。

その中で、この「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」は485gで最軽量です。

(NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S は、650g)

(AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDは、970g)

(同レベルのレンズではキャノン615g、ソニー565g)

また持ち運び時には約89mm(最大径)× 85mm(沈胴時)になりコンパクトになります。

ニコンの広角レンズの比較写真

NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sの作例

コンパクトでフィルターも付けることができるのでとても楽しいレンズです。

風景を撮る際には絞りをF8くらいにまで絞るので、星を取らないのであればF4という暗さは気にしなくて良いと思います。

雲と橋

タイムラプスでも使用してみましたが、14mmの広角は楽しくて常に持ち歩きたいレンズです。


NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの特徴

13年ぶりの更新! 待望のフィルター装着可!

①13年ぶりに更新

ニコンはFマウントレンズとしてAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDを2007年に発売しました。

F値が2.8で通ったいわゆる大三元レンズの一角を担ってきました。(作例はこちら)

このレンズだけが13年もFマウントでは更新されず、Zマウントでの更新となりました。

この「AF-S NIKKOR14-24mm f/2.8G ED」はかなり評価が高く、当時はキャノンのカメラを使っている人がマウント変換アダプタをしようしてでも使っているカメラマンがいたようです。

②デメリットを克服

Fマウントでは出目金レンズのためレンズフィルターをつけることでできませんでした。

保護フィルターもなしNDフィルターも付けられない仕様でフィルターメーカーから発売されている角フィルターを装着する別売りのキットを購入する必要がありました。ですが今回のZマウントからは前面にフィルターが付けられます。

フィルターが付けられるだけでかなりの改善だといえますがフィルターが高いです。

(フィルター径は112mmという特大サイズで、公式の保護フィルターでも約5万円もします。)

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの作例

ニコン14mmの広角レンズの比較表

型式 Z 14-30mm f/4 S Z 14-24mm f/2.8 S AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
焦点距離 14mm-30mm 14mm-24mm 14mm-24mm
レンズ構成 1214枚(EDレンズ4枚、非球面レンズ4枚、ナノクリスタルコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) 1116枚(EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) 1114枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコート)
最短撮影距離 0.28m(ズーム全域) 0.28m(ズーム全域) 0.28~0.3m
フィルターサイズ 82mm 112mm

バヨネットフード HB-97使用時のみ装着可能

フィルター装着不可
後部フィルター 無し レンズ後部に装備 無し
寸法 89mm×

85mm

88.5mm×

124.5mm

98mm×

131.5mm

質量

485g

650g

970g

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どれを買う?

①機動性を求めるならNIKKOR Z 14-30mm f/4 S

まずは、重量が約485gなので、機動性に優れます。

Fマウントの14-24 F2.8は約970gです。

Zマウントの約650gなのでかなり軽量化されていますが、165gの差があることと、運搬時の大きさはF4の方がコンパクトなので普段使いや、旅行に手軽に持っていくからF4の方が楽しめると思います。

私も実際使ってみて、その軽さコンパクトさを実感しています。

②最新設計のF2.8が欲しいならNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

レンズを比較する上で指標となるのがMTF曲線になります。

表上部の1に近い方が良いのですが、最新設計のNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの方が1に近い曲線になっており、

13年の歳月を感じます。Zマウントの大口径の恩恵によるものも影響しています。

そのため、価格差はありますが余裕があるなら最新設計の方が良いですね。

レビュー作例:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】

③古いけど少し安いAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

この下の写真はAF-S NIKKOR14-24mm f/2.8G EDで撮影したものです。

インターバル撮影し比較明合成したものですが、奈良市内でもF2.8の明るさにより十分に星が写ります。

13年前のレンズですがまだまだ現役で使用できるレベルだと感じています。D850の高画素機ですがきちんと描写できています。

上記の最新設計のものと比較すれば違いは出ると思われますが価格は少し安いです。

中古も出回っているので広角レンズを少しでも安く買いたい方にはおすすめです。で

もZカメラを使用しているなら①か②で検討されることをお勧めします。

比較明合成

Zマウントのレビュー

Zマウントのレンズ・カメラのレビューも行っていますので、是非読んでみてください。



NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

ニコンZ初のf/1.2 最強の単焦点レンズ

重さ1kgもありますが、開放から解像度の高く背景のボケも現時点でAFの効くニコン最強のレンズです。私も買いました。

レビュー記事:ニコンNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sレビュー作例あり【凄まじい描写力】

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・NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ニコンZ 大三元レンズの広角レンズ 10月30日発売で旧型から13年以来の更新です。

広角レンズなのにフォルターも付けられて605gと軽量化されています。

レビュー記事:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】

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・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ニコンZ 大三元レンズの標準広角レンズ使いやすい標準域をF2.8の明るさで使用できます。
レビュー記事NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】[itemlink post_id=”2597″]


・NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

ニコンZ 大三元レンズの望遠レンズかなり評判が良いレンズで「レンズ内手ブレ補正」もありスポーツ写真に最適です。
レビュー記事:NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sレビュー【作例・旧型Fマウントとの比較】[itemlink post_id=”2598″]


最後に

今回はニコンのZマウントレンズ NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sのレビューを行いました。

この小ささで機動性に優れているのに、描写力も高くフィルターも使える形状なので、

買って損はないと思います。実際、私もすごい楽しいレンズだと感じています。


関連記事でカメラレンズのレビューも行っています。購入の参考にしてもらればと思います。

レビュー:ニコン Z7IIとZ6II( 旧型のZ7 Z6との比較・考察レビュー)

レビュー:Z6のレビュー

レビュー:Z5のレビュー

このブログの「Gallery」のページを随時更新していきますので、良かったら見ていってください。よろしくお願いします。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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