①N-RAW 12-bit (NEV)【SDR・N-Log】
②ProRes RAW HQ 12-bit(MOV)【SDR・N-Log】
③ProRes 422 HQ 10-bit(MOV)【SDR・N-Log】
④H.265 10-bit (MOV)【SDR・HLG・N-Log】
⑤H.265 8-bit (MOV)【SDR】
⑥H.264 8-bit (MOV)【SDR】
※末尾の【SDR・HLG・N-Log】は選択できる階調モード(ニコン公式マニュアルより参照)
項目 |
内容 |
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[ ] |
標準の明るさの幅(ダイナミックレンジ)に対応した階調モード |
[ ] |
HDRに対応した階調モード。SDRに比べてダイナミックレンジが広い |
[ ] |
ニコン独自のLog曲線を使用した階調モードです。広いダイナミックレンジでの撮影に適しています。
|
[
]だとカラーグレーディングの編集時の自由度が一番高いでも編集にある程度の知識と技術、経験が必要。
慣れるまでは[
]で撮影した方がよい。撮って出しでも十分綺麗な状態で編集スタートできる。RAWは2種類のみ
動画でも、静止画のような後からの調整が可能なRAWは2種類だけです。
①N-RAW 12-bit (NEV)【SDR・N-Log】
②ProRes RAW HQ 12-bit(MOV)【SDR・N-Log】
データ量が多い分、編集の耐性がかなり高いです。
ですが、生のデータなのでレンズ補正や高感度ノイズ低減、ピクチャーコントロールなどは適用されない状態で記録されます。
Z9のRAWの注意点
N-RAWが編集できるソフトと保存形式の注意点!
①N-RAW 12-bit (NEV)【SDR・N-Log】のデータを編集できるソフトは
現時点(2022年6月)で
・DaVinci Resolve
・EDIUS X Pro
の2種類のみで、メジャーな動画編集ソフトFinal Cut ProやPremiere Proでは編集できない。
DaVinci Resolve での注意点!
②ProRes RAW HQ 12-bit(MOV)【SDR・N-Log】
はDaVinci Resolve では編集できない!
DaVinci Resolveでは、データの取り込みができない(正確には音声データしか取り込めない)
強制的に、変換ソフトでProRes RAW 4:4:4 12-bit のように変換し取り込みすることができるようであるが、
容量が2倍になり編集手間が増加するためDaVinci Resolveを使用する場合は、
始めから②ProRes RAW HQ 12-bit(MOV)【SDR・N-Log】以外の保存形式を選択する。
最高画質と編集時の耐性を考慮するとDaVinci Resolve環境で作業する場合は、
①N-RAW 12-bit (NEV)【SDR・N-Log】
③ProRes 422 HQ 10-bit(MOV)【SDR・N-Log】
のどちらかになります。
どの保存形式が良いのか。
6種類もあるので、結局どれを選べば良いか悩むとおもいますが、
目的によって選ぶことになります。
最高画質で編集したい場合
カラーグレーディングすること前提で最高画質で記録したい場合は、
この2種類のRAWを選択することになります。
①N-RAW 12-bit (NEV)【SDR・N-Log】
②ProRes RAW HQ 12-bit(MOV)【SDR・N-Log】
12bitによって色の情報が最大限まで記録できます。
データ量が多くなるので編集環境の強化も必要になってしまいます。
8K撮影が必要な時
ニコンZ9では、ボディ内で8K動画ができます。
保存形式は以下の3種類のみ8Kを選択できます。
①N-RAW 12-bit(NEV)【SDR・N-Log】
④H.265 10-bit(MOV)【SDR・HLG・N-Log】
⑤H.265 8-bit(MOV)【SDR】
画質を最高な状態で記録しないのであれば
①N-RAW 12-bit(NEV)【SDR・N-Log】 一択になります。
特にあとでカラーグレーディングを行うなど調整するのでれば、
N-RAWでないと破綻する可能性があります。
手軽に綺麗な映像が得たい!
カラーグレーディングとは難しいRAW現像をするのは時間も技術も必要になります。
手軽に綺麗な映像を撮りたい場合は、
③ProRes 422 HQ 10-bit(MOV)【SDR・N-Log】を選べば良いです。
【3840×2160】の60pもしくは50pで撮影すると、8Kオーバーサンプリングによって画質が向上します。
(※24pでは何故かオーバーサンプリングが適用されないので注意)
これは撮って出しの時点で綺麗なことがわかります。
パソコンのモニターで見ても静止画と思えるくらい綺麗な画質を発揮できます。
現状、8Kまでの大きさが必要な場面は少なく4Kで十分ということが多いと思います。
ピクチャーコントロールや、レンズ補正がかかった状態で記録することができるので、
後からの編集も簡単になります。