ズームレンズ不要論。大三元、標準ズームはいらない?単焦点?

ズームレンズ不要論

カメラや写真に関する記事を見ているとたまに、「ズームレンズ不要論」という話が出てきます。

写真を趣味にしている方の中には、単焦点レンズしか使わないというこだわりの強いカメラマンや

初心者は単焦点レンズだけで練習することが勧められ、画角は足で稼ぐ!画角に感覚を体で覚える!という意見をよく聞きます。

一方で、ズームレンズは画角の変更の容易性から一刻を争う写真のシャッターチャンスを逃さない、という点で

単焦点よりもズームレンズという意見もあります。

今回は、ズームレンズ不要論について私なりに感じていることを語ろうを思います。

 


画角(写すことのできる範囲)について

レンズには、50mmや200mmなどの 焦点距離 が記載されていますが、

これは、レンズの焦点位置からカメラ内のセンサー面までの距離のことです。

 

この焦点距離とセンサーサイズ から 

画角(どれだけの範囲を写すことができるか)が決まります。

一般的にフルサイズと言われるものは、35mmになります。(よく35mm換算と言われるものです。)

頭が痛くなるので、イメージだけ掴んで貰えたら大丈夫ですが、

三角関数で計算すると以下のようになります。

この式から計算した結果の数字が、大きいほど広角(写せる範囲が広い)ということになります。

14mmの広角レンズだと 約104度 と広く

200mmの望遠レンズだと 約11度 と鋭く という結果になります。


ズームレンズの画角の変化量について

ズームレンズは各メーカーから色んなグレードで複数発売されていますが、

選択肢として上がるのは、いわゆる大三元レンズと言われるレンズだと思います。

(明るさがズームした焦点距離によって変更されないもの F2.8通しと呼ばれます。)

ニコンからはFマウントで

◾️ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

◾️ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

◾️ AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

が発売されています。

この3本で広角から望遠まで F値2.8で固定されたズーム領域をカバーできるシステムとなっています。

ニコンだけでなく、他のメーカーでも同じような構成になっています。

上記の画角に式に当てはめてみると以下のようなグラフになります。


ズームレンズのメリット

14mmと24mmの差がガクンと急傾斜しており、大きく画角が変更できることが確認できます。

24mmと70mm の間では、傾斜は緩やかですが、ズームできる可動範囲が広いことがわかります。

70mmから200mmでは可動範囲は狭くなりますが、より遠くを切り取ることができることがわかります。

14mmの広角から200mmの望遠側までの撮影可能範囲を表現すると下のように示された範囲を撮影することができます。

このように、ズームレンズを3本持っているだけでかなりの撮影範囲を細かに変更することができ

どんな被写体でも対応可能で、撮影時の汎用性、適応力は高いと言えます。


ズームレンズのデメリット

ズームレンズは、上記のように、撮影可能範囲を容易に変更することができることがメリットですが、

デメリットとして、その大きさと重さが挙げられます。

以下はニコンの主要なFマウント単焦点レンズとズームレンズの比較表です。

重さ(g)

単焦点

レンズ

AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED

645

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

385

AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

985

ズーム

レンズ

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

970

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

1070

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

1430

ズームレンズは軒並み1kgを超えるものになっています。

飛行機の荷物制限にも引っかかりやすくなるので、大三元レンズ3本全て持ち歩くことは色々な制限が出ます。

私の場合、重たい荷物を持って歩くと疲れが出やすく、写真を撮ることを全力で楽しめていないような気分にもなります。

そのため、軽めの単焦点レンズを数本持って歩く方が、撮影を楽しめている気がしています。

 


単焦点レンズのメリット

単焦点レンズのF値はズームレンズより明るいF1.4などがたくさんあります。

このF値が小さくなるほど、背景がボケ易くなります。ズームレンズだとここまでのボケ量は得られません。

また、レンズ自体が軽いので、撮影時に疲れにくく、写真に集中できる私は感じています。


結論

24-70mmは、使用頻度が下がる可能性が高い

ズームレンズ不要論と題して記事を書きましたが、結論としては、

単焦点レンズの味を知ってしまうと、

標準ズームレンズは、不要ではないが、使用頻度が下がる可能性が高い

というのが私の結論です。

 

ズームレンズは、撮影可能範囲を容易に変更できるので、シャッターチャンスを逃さないという意味で被写体に対して、適応力・汎用性の高いレンズだと思います。

特に、14-24mmの広角側、70-200mmの望遠側のズームレンズは、その画角の極端さから、普段の見ている世界とは異なった写真を撮ることができるので、使っていて楽しいです。

しかし、24mm-70mmの標準ズームレンズは持っていれば便利だと思ってしまう時があります。

① 単焦点の描写力と軽さに慣れると使う気にならない

② 地味に大きく物理的に使いづらい(撮影時・運搬時)

③ 24mmは広角としては狭い、70mmが望遠としては短いと中途半端な焦点距離

というのがズームレンズに対する私の印象で、

標準領域である24-70mmのズームレンズについては使用頻度は減っていくと思います。(実体験)

それなら、初めから24-70mmの範囲については、

50mmや35mmの明るい単焦点レンズを1本持っていた方が、

描写もよく、軽いためいつも持ち歩こうという気分になると思います。

 


写真を楽しめるのは単焦点

この記事を読んでくれている方は、これからズームレンズを買おうかと悩んでいる方が多いと思いますが、

私のオススメは、単焦点レンズ1本 出来るだけF値の小さい(F値1.8以下)を中古でも良いので買って、

練習し、写真の楽しさを感じてみてください。

ズームレンズは、大三元レンズでもF値2.8までしか小さくならないので、

単焦点レンズのF値の小さいものだと、ボケを存分に楽しむことができますよ。

(大きくボケることが、良い写真にはならないですが、一眼レフでしか表現できない世界を味わえます。)

大三元レンズは20〜30万円しますが、

単焦点レンズは2〜10万円でかなり性能の良いものが買えます。

買う際に、どの焦点距離のものにするか悩むと思いますが、

このブログの「Gallery」のページには、単焦点レンズごとの作例を載せていますで、

どの焦点距離を買うかの参考にしていただければと思います。


初めての1本にオススメな単焦点

Nikon、Cnaon、SONYの初めての単焦点レンズとしておすすめを挙げておきます。

(焦点距離は50mm前後、2〜10万円の範囲で選びました)

一般的にF1.8以下の明るいレンズ(背景がボケやすいレンズ)は価格が高いですが、

各メーカーは、撒き餌レンズと言って、集客を目的にしたレンズを販売しています。

性能に対して価格を安く設定しており、かなりコストパフォーマンスの良いレンズになっています。

Nikon  一眼レフ Fマウント

Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G Fマウント
created by Rinker

Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G Fマウント

27000円前後

撒き餌レンズで、軽く描写力もそこそこあるとの評価です。


Nikon  一眼レフ Zマウント

Nikon NIKKOR Z 50mm f/1.8 S Zマウント
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Nikon NIKKOR Z 50mm f/1.8 S Zマウント

80000円前後

基本、ミラーレスのZマウントレンズは少し高いですが、

値段の分、描写力はかなり上がっています。


Canon RFマウント

Canon EF50mm F1.8 STM EFマウント
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Canon EF50mm F1.8 STM EFマウント

13500円前後

ミラーレスのRFマウントからはまだ発売されていません。

Canonもミラーレス用レンズは高いです。

撒き餌レンズが出るのかもまだわかりません。


SONY α7シリーズ EFマウント

SONY単焦点 FE 50mm F1.8 SEL50F18F
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SONY単焦点 FE 50mm F1.8 SEL50F18F

27000円前後

撒き餌レンズで、SONYのエントリー用レンズです。


SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z
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SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z

80000円前後

これは撒き餌レンズではないですが、

かなり評判が良く、私もいつか欲しいと思っています。


最後に

運命のレンズに出会ってください

写真は、スマホでも撮れます。

ですが、一眼レフでしか撮れない世界、見れない世界があり、またレンズごとに世界が全然違います。

 

あなたが心地よいと感じる世界が撮れる 運命のレンズに早く出会えることを祈っています。

私はもう運命のレンズに出会えましたので、撮影が楽しくで仕方がありません。

初めの1本として悩んでいる方、憧れの大三元ズームを買おうか悩んでいる方などたくさんいるかと思いますが、

そういった方々の少しでも参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

焦点距離表
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